10月29日(金)に学びあいサークル「地域を歩く、話す、つながる」第2回を開催しました。
※学びあいサークルでは、自分の地域を歩いて、気づいたり発見したことを、みんなで共有し、それぞれの方法で地域とつながってみることを目的にしています。
9月に引き続き、10月第4金曜19:00~21:00に第2回を開催し、8人のメンバーが参加しました。初参加も1人おられたので、まずはアイスブレイクと自己紹介を行いました。
アイスブレイクのお題は「深まる秋の楽しみ」
やっぱりまず出てくるのはリンゴ、栗、ぶどう、ワイン、キノコ…と秋の味覚。ドイツは芽キャベツもこの時期だそうです。
空気が乾燥して気持ちがいいので、歩くのにいい季節ですね、急に寒くなったから温泉行きたい!なども。
Jamboardを使ってコンパス分析
メンバーには、この日までの1カ月間に地域を歩いて写真を撮ってくる、という宿題が出ていました。その写真をJamboardの個人別シートに貼って用意しておきました。
前回のコンパス分析を思い出した後、2~3人に分かれてブレイクアウトルームに移動し、Jamboardに置かれた写真に対する質問やコメントなどを貼りながら見ていきました。20分間でしたが、話し出すと次々に付箋が増えて、時間が足りません。
その後、撮影した人から「ポイントを置いた視点」のタネあかしをしてもらいました。今回は、そのうちの2人の写真をご紹介します。
写真右:中学校ができる前から送電線があったが、2年前に送電線の高さが2倍になった。建物の高さに合わせて上げたらしいが…電圧を上げるため?マンションが増えたから?中学校が近くにあるのに、と建設のプロセスには、賛否があった。
写真左:道が行き止まりなのは、市場へのアクセスができると交通量が増えて嫌だ、という住民の反対があったから。両側は私有地。誰のための利益か、と考えると難しい問題。
両方の写真とも、地域の中での意思決定の経過や、力関係、W(Who decides?)の視点が見えてくる。
レンガの建物を撮った写真だが、何だろう…?ドイツといえば…ビール!?右の写真はビール醸造所だった建物。
ベルリン市の南、若者のまちクロイツベルグに隣接した地域。ベルリンは製造業で、工場労働者が多かった町。工場跡地をレジデンス用に大規模改築した建物が多い。このようなプロジェクトがたくさんあり、魅力的な街づくりで人口が増加している。東西冷戦時代は西ベルリンにあった場所。ベルリンの歴史、世界の歴史も見え隠れする。
今日のアクティビティを通して、いろいろな感想が出てきました。例えば…
? 何気ない風景から、たくさんの問いや発見が出てきたことがおもしろかった。
? 自分一人だと発見できなかったことが、みんなで話しながらたくさん見えてきた。
? 「地域を歩く宿題」があると、取材のつもりで訪ねることになり、そこで出会った風景から問いが出てきたり、わからないことは質問したりする。今までとは違う関係性ができてきて、その町や人に関われる実感があった。
次回は11月の最後の金曜日です。
メンバーは今度はどんな写真を撮ってくるのでしょうか?次は後半、食べながら飲みながらでもいいかも、大野さんのもっきんバー※からつないでもらったら?という話も出ていました。どんな展開になるのか、楽しみです!
ちなみに今回使った手法「コンパス分析」ですが、持続可能な地域づくりのための「学びあい」ハンドブックに掲載されています。DLでのご利用は無料、返信用封筒添えた郵送申し込みもできます。(報告:佐藤友紀)
※週に3日だけ開くコミュニティバー「もっきんバー」
※「もっきんバー」が間借りしている場所「スペースmiracle」